このサイトは森岳温泉カッパの足湯の問題点を考察し、
新たな足湯のデザインの提案、実現を目指します。

2020年6月、私の住む町、秋田県三種町、森岳温泉の足湯がリニューアルしました。
その姿に疑問と悲しみを感じ、このサイトを作ることにしました。
私たちは足湯の改修自体を頭ごなしに否定しているわけではありません。公共物に対する賛否両論あるなかの、自由に意見を言いづらい町の空気、そこに問題があると思っています。 どうか私たちの意見を聞いてもらえませんか?

問題点

現在の足湯のコンセプトは「恋人たちの聖地」「三種パワースポット」「世界珍百景の一つ」だそうです。
しかしこの場所は恋人たちの聖地としてのヒストリーもバックグラウンドも弱くこのコンセプト自体に無理があると言わざるを得ないのではないでしょうか。ピンクと青に塗り、大きなハートを付けただけで恋人の聖地になるわけではないでしょう。
聖地とはどうやって生まれるのでしょう。たくさんの積み重ねがあって初めて聖地となるのではないでしょうか。
聖地です!と宣言するだけでは聖地にはならないでしょうし、恋人の聖地とするための根拠があのハートだけというのはあまりにも厳しいのではないでしょうか。
実際に「なぜ恋人の聖地??」「なぜハート??」と言う声は多く寄せられています。
また、色合いをはじめ、デザインが周囲の環境に全くマッチしておらず景観を損ねてしまっています。
一瞬のインパクトだけを狙ったデザインは逆に森岳温泉のイメージを下げることになってはいないでしょうか?森岳温泉の良さを伝えることができているでしょうか?
また恋人の聖地をうたうこと、あのハートと色合いであることで足湯に入りずらさを感じてしまうと言う声も多く寄せられています。老若男女たくさんの人が立ち寄り、癒しを求める公共の場として、森岳にふさわしい足湯の在り方が、現在のコンセプトや意匠以外にあるのではないでしょうか?
地元の歴史や風土を踏襲し、来客者だけでなく地元の人たちにも末長く愛されるデザインが必要なのではないでしょうか?
温泉は地元の人にとって愛着のあるとても大切な場所なのですから。

デザイン案
環境と地域との調和

足湯の背後に映る杉の風景と温泉街の下にある森岳地区のじゅんさい沼をモチーフに。
腰壁を付け、内部をモスグリーン、梁などの躯体を床材の色と同じく塗装します。

カッパの足跡ペタペタ

三種町のポップスター!カッパのじゅん君、さいちゃんの足跡が看板からペタペタと足湯まで続いています。
看板には向かい合うじゅん君とさいちゃん、恋人たちの聖地という元のコンセプトも盛り込みました。じゅん君の持ってるじゅんさいがちょっとハート型。

足湯の横と後ろには

足湯の横と後ろにはじゅんさい舟をモチーフにした植栽。

森岳温泉にようこそ

カップルでも、一人黄昏ても、
森岳の風景をバックに足湯に浸かれます。

いつだってここにある

どんな時も、いつだって、ここにある。
ここはみんなの足湯です。

足湯の新しいかたちを考えながら

なぜ今の足湯のデザインを見た時に悲しい気持ちになったのか?
やはり森岳温泉は土地の記憶と結びつく自分にとって思い入れのある大切な場所なのだなと。その場所が何ら関係のないコンセプトで、とってつけたようなハートで、あのような形にされたことが悲しかったのだなと。

「今のデザイン酷くないですか?デザイン変えませんか?」と意見を出した時の「少ない予算の中で頑張って作ってくれたんだからいいじゃないか、余計なこと言うな」的な空気もとても悲しかった。この町にも自由に意見言いにくい雰囲気あるよなぁと。今まで言わなきゃいけないことも言わずにきたことの積み重ねが今の現状なのかなと。これからもずっとこのままだと嫌なので声出して行こうと思った次第です。

予算が少なかったこともわかります。一生懸命頑張って作ったこともわかります。だからと言ってコロナウイルスの影響もあり、厳しい状況が続く森岳温泉の顔となる場所が本当にこのままで良いのでしょうか?
新しい足湯のかたちをみんなで議論し、見つけることが必要なのではないでしょうか?
「この足湯がどんな場所になったらいいのかな?」と考え、議論することには、これからの森岳温泉のビジョンを見つけるための手がかりが隠れているのではないかとも思っています。

今回提案するデザインはなるべく少ない予算で、なるべく早く実現できることを重視して作成しました。予算は支援を募り、自分たちで集め、作業も自分たちで行うことを考えています。

現在の状況1

足湯を管理する三種町観光協会に話し合いの場を持っていただけるよう関係者の方に電話でお願いしていましたが、文章で提出して下さいとのことでしたので、このサイトをまとめ、ネット上やメールで寄せられた意見やコメントを掲載した「森岳温泉カッパの足湯に関する意見書」を9月19日に三種町観光協会に提出し、話し合いの場を作っていただけるようお願いしました。

10月15日、三種町観光協会から「協議の結果を三種町観光協会のFacebook(https://www.facebook.com/MitaneKanko/posts/3298830320171903)へ掲載しております。三種町観光協会としての結論ですのでご覧ください」とのメールをいただきました。

私たちとは話し合う必要はないというのが観光協会からの回答のようです。

温泉街の事業者の方々にヒアリングしたとのことですが、今回の改修には温泉街事業者の方も数名参加されていたようですし、そもそも改修前に温泉街事業者の皆さんの了解も得た上での改修だったと聞いています。その方々にもう一度聞いても賛成の意見が多数になるのは当然だと思うのですが…。
どのような形でヒアリングが行われたのかも気になります。温泉街の事業者であれば観光協会の会員の方も多いでしょうし、そうでなくても日頃からお世話になっている観光協会からのヒアリング…。というのは考えすぎでしょうか。
更に言うと、本来ヒアリング対象とすべきは、来て貰いたい層のエンドユーザーなのでは?

そもそも改修した方々や観光協会が良いと思ってる現在の足湯ですが、第三者の意見は必ずしもそうでは無いですよ、こんな意見が沢山集まってますがどうでしょうか?これらの意見も踏まえながら足湯のあり方について議論しませんか?というのが私たちの提案でした。

温泉街の事業者の皆さんの意見ももちろん重要ですが、これから森岳温泉のお客さんやファンになってもらえるかもしれない第三者の意見もとても重要だと私は考えます。観光客を呼び込む観光施設としての一面があるなら、観光客(第三者)の評価も重視しなければいけません。

私たちは意見書で改修を求めたわけではなく、話し合いの場を作っていただくことを求めていました。
私たちが意見書を提出してこの見解が発表されるまで約1ヶ月、温泉街事業者の方々にヒアリングをしたように、私たちと話し合う時間はあったのではと思うのですが、その場は設置されていません。

私達が声を出すより前、改修案が出た時から既に賛否両論があったと聞いています。その中でどのような経緯で今のデザインの足湯になったのか私は知りたいです。
またtwitterやYahooニュースやmixiニュースに寄せられた沢山の意見やコメントを観光協会はどう捉えているのかも聞きたいです。

秋田魁新報の記事に掲載されていた
改修に関わった方の「温泉の盛り上げに力を合わせられたらいい」
三種町観光協会の「町民のさまざまな声に耳を澄ませ、在り方を考えなければならない」
というコメントは一体何だったんでしょう?
朝日新聞の記事では
「何の反応もないのが一番危惧したことなので、反対意見はウエルカム」
「意見はどんどん言ってほしいと思うし、町民主導でまちづくりをやっていければ」
と答えていたのは何だったんでしょうか?
また、現在の足湯をデザインした方が「直接意見を聞きたい」というようなことをSNSに書き込んでいたという話も聞いています。それなのに話し合いの場は設置されません。

意見書にはその他にも数件質問をしていたのですが、今回の観光協会の見解はそのどれにも答えていません。
私の書き方が分かりにくかったのかもしれないので今一度メールで質問してみたいと思っています。

現在の状況2

三種町観光協会に10月19日に質問書をメールと書面で提出しましたが、12月13日現在何の返答もありません。
魁新報の取材には「町民のさまざまな声に耳を澄ませ、在り方を考えなければならない」と答えていたようですが、どうやら私は町民だと思われていないようです。

そして現在の足湯には風雪よけと思われる壁が設置されました。質問書の中には「冬の風雪を心配する声がありますが対策をする予定はありますか?」という質問もあったのですが、こうする予定があったのならその質問にだけでも答えてくれたら良かったのにと思うのです。

現在の状況3


森岳温泉の振興を公約の一つに掲げ当選した現町長が森岳温泉の未来にどんなビジョンを描いているのか注目しています。
森岳温泉がどうなりたいのか?何を目指すのか?どこに向かって進んでいくのか?具体的なビジョンを示して欲しいと思っています。

カッパの足湯をより良い場所にするために

たくさんの意見や感想が集まることがカッパの足湯をより良い場所にすると信じています。
ご意見や感想がありましたらぜひ #森岳温泉 #足湯 のハッシュタグを付けてツイートしてください。
メールでのご意見もお待ちしています。ashiyu@mitane.net

みんなの声1